京都のリーマンメモリーズ

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【書評・要約】つながる技術|健康と幸福を高める人間関係のつくり方(キャスリー・キラム)

健康寿命を延ばすカギは人間関係。科学的根拠に基づく5-3-1ガイドラインや、孤立を防ぐ会話習慣を紹介。仕事・家庭・地域でつながりを深めるヒント。

 

今週のお題「遠出」

京都に住んでいるので、普通は遠くに行かないと会えない人がいます。ところが、今は関西万博のおかげで、東京から大阪へ人が来ます。それだけでなく、世界の人が大阪にやってきています。これはうれしいですね。たくさんの人とつながるチャンスです!このチャンスを活かすために、つながる技術を教えてくれるというすんごい本を紹介します。(笑)

【1.本書の紹介】

人は、健康のために、体や心について注意を払っています。
 
ところが、健康でいるためには、つながりが重要だそうです。
 
最近は、近所付き合いも面倒で敬遠されがちですが、実は健康的な長生きのためには、ご近所付き合いも有効なようです。
 
さて、私たちが、健康で長生きするためには、何に気を付けて行けば良いのでしょうか?

【2.本書のポイント】

世界保健機関が、健康とは「身体的健康、精神的健康、社会的健康が揃って、良好な状態」と定義しているのに、3つ目のつながりの健康を、誰もきちんと掘り下げていないことにラッセルは気づきました。そして、つながりの健康とは、「他者との付き合い方、他者が自分に対して示す反応、社会的組織は道徳との関わりに関する、個人のウェルビーイングの要素」であると書きました。
 
本書は、からだやこころに加え、つながりと言う面でも健康をとらえ、日々の生活の中で人間関係やコミュニティーを最優先して行動しようと呼びかけるものです。
 
問題は、からだやこころの健康の2つだけでは不完全だと言う点です。
 
からだとこころにばかり注目しているせいで、私たちは健康状態全般やウェルビーイングを改善・向上し、寿命を伸ばすための最大のチャンスを取りこぼしているのです。
つながりの健康と言う柱は、からだやこころの健康と並んで、日々の話題に取り上げられるべき価値があるほど、健康と言う神殿の構造にとって決定的に重要なものです。
 
長生きするためには、豊かな人間関係を育むことが必要不可欠なのです。
 
人は長く生きることだけでなく、幸せに生きたいと望むものです。単なる長生きではなく、健康で幸せに生きるのに役立つのが、つながりの健康です。
交流する時間を楽しみ、友人関係に満足していると、幸福感はさらに大きくなります。恋愛関係でも同じことが言えます。
 
人々の気分を改善するには、セラピーの受診や薬の服用だけでなく、目標を見つけること、楽観主義を身に付けること、マインドフルネスを実践すること、苦難を乗り越える力を育むこと、そして、有意義な人間関係を築くことも役に立つことがわかったのです。
 
からだの健康のためには、からだの可動域を広げて、柔軟性を高めるために、筋肉を鍛えます。つながりの健康のためには、社交性を高め、人間関係を広げるために、つながりの筋肉を鍛えます。
 
物理的な孤立が与えるダメージは大きく、自分が対面の交流を今まで以上に強く求めていることに気づきました。
 
5-3-1が目安となるガイドラインです。1週間に少なくとも5人の人と付き合う。一般的に親しい関係を結ぶ相手は3人以上いると良い。1日のうち1時間は大事な相手と付き合いに割くこと。
 
自分より年上や年下の人、自分とは肌の色が違う人、違う信仰を持つ人などと友人になることにはメリットがあるのです。
 
いつも忙しいと感じている人は、立ち止まって自問してみてください。忙しさの目的は何なのか、何ののためにそんなに忙しい日々を送っているのだろうか、と。
 
何かに情熱を注ぐ事は大事だけれど、88歳でもつながりの健康が充実した人生を送りたいなら、情熱よりも愛を注がないとね。
 
繋がりの健康をもっと簡単に最優先事項にすることができるよう、社会が職場や学校、政府、コミュニティー、文化を作り変えていく必要があると主張せずにはいられません。
 
友情は喜びを2倍に、悲しみを半分にすることで、幸福を増やし惨めさを減らしてくれる。
 
人とつながるチャンスは目の周りにいくらでもあって、自分が行動起こせばいいだけです。なのに、私はそれまで何もしていませんでした。
 
愛と思いやりは必需品であって、贅沢品ではありません。この2つがなければ、人類が生き残ることはできません。
 
来たる10年から20年のうちに、これまでに培われた勢いに乗って、つながりの健康が、体の健康や心の健康と並ぶ一般的な概念になっていることを私は予言します。
 

【目次】

序 人とのつながりが健康を左右する

Part1 ASSESS「つながりの健康度」を測る
1章「健康」の意味を再定義する
2章 人間関係の謎を解き明かす
3章 つながりの健康のスタイルを見極める

Part2 ACT つながるために行動する
4章 つながりの健康を最優先する
5章 つながる筋力を鍛えよう
6章 自分のための小さな1歩がつながりの健康の大きな1歩になる
7章 科学者の目でつながりの健康を見極める

Part3 AMPLIFY つながりの健康を高める生き方
8章 暮らしている場所でコミュニティをつくる
9章 職場やオンラインでつながりを育む
10章 みんなで充実した人生を送ろう

結び 豊かなつながりがますます大事な時代になってきた

【3.本書の感想】

健康であるためには、からだ、こころ、つながり、この3つが重要だったんですね。

 

最近のコスパ、タイパの流れで、人とつながるのはコスパが悪いなんてことを言う人がいましたが、人との付き合い方をよく考えないといけませんね。

 

人間は社会的動物だと言われますが、逆に言うと、つながりが不可欠だということが言えると思います。

 

最近は、スマホが手元にあるために、目の前に人がいてもスマホの方が気になって、人との会話時間が減っているような気がします。

 

先日テレビを見ていたら、高校生が「同級生にもっと自分の事を知って欲しい」と言っていました。

 

まわりにはたくさん同級生がいるはずですが、人と人のつながりが薄くなっているだなと感じました。

 

我々も遅くはありません。

 

近所の人に挨拶をして、会話を交わす。

 

ボランティアなどに参加をして、交流を深める。

 

様々な行動はできると思いますので、これから心がけて、実践していきましょう!

 

出来そうなこと、まずは、挨拶からですね。

 

この本は、人生100年時代の健康に関してに知っておくべきことが書かれています。

 

幸せな人生を送りたい人は是非、読んでみてください!

 

【4.関連書籍の紹介】

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最後までのお付き合いありがとうございました!