今週のお題「この夏のプラン」
今年の夏は特に暑いので、いかに家の中で過ごせるかを考えています。家で過ごす時に、やることは主に読書です。読書をしていると、イタリアンレストランのサイゼリヤがすごいという事がわかりました。それで、この夏はサイゼリヤにいく計画をしています。サイゼリヤには、せめて週に1度は行かないともったいないですよ!サイゼリヤに行かないと、損だと思ってしまうすんごい本を紹介します。(笑)
【1.本書の紹介】
【2.本書のポイント】
会社はお客様の言動を管理することができません。できるのは、商品やお店を管理することだけです。そのため、お店で出すメニューには徹底的にこだわります。サイゼリヤのグラスワインは、ヨーロッパから日本に来る時は、一定以下の温度に保つリーファーコンテナ(定温コンテナ)で、必ず船倉に入れて運んでもらっています。その温度を保ったまま店まで運んでいる。そこまで手間のかかるワインを100円で提供しています。サイゼリヤが提供しているのは、イタリアの認証がついたエクストラ・バージン・オリーブオイルだけです。競合を見ずに誰のことを見ているかと言えば、第一にお客様です。目線をお客様だけに集中する。見る対象を一元化すれば、余計なことを考えずに済みます。サイゼリヤの生産性が高いのには、調理工程の1部を工場に集約したことで、キッチンの面積を小さくすることができたことも一役買っています。オーストラリア工場は他社が簡単に今できない、サイゼリヤの強みとなっています。何をするにしても、最初に「オーナー要求は何か?」「何がしたいの?」と言うところから始まるので、オーナーが自分の意図を言葉にして伝えると言う習慣は完全に定着しました。どれだけ人が入れ替わっても、いつでもどの店でも同じレベルのサービスを提供できる。そこにこそ、「奇跡の秘密」が隠されていると言っても過言ではないのです。マクドナルドのハンバーガー、立ち食いそばチェーンの方が、はるかに世の中に受け入れられています。おいしいから選ばれているのでは無いのです。いつでもどこでも同じ味を安く味わえる安心感の方が、多くの人にとってお店選びの基準になっている事は明らかです。サイゼリヤの店舗では新たに投資して、ドライキッチンを採用しました。床が濡れていないから、掃除はモップがけだけで使用し、スタッフの靴も濡れないから、フロアに出ても、床を濡らす心配がありません。飲食店では、一つ一つの規模が小さく、また、すぐに閉店して、居抜きで別の店が入って入ったりするので、問題があっても技術で解決しようとはなりにくい。店舗改装も業者に丸投げするだけなので、こうしたノウハウは継承されないのが普通です。製造業で培われてきたノウハウをサービス業に持ってくるだけで、サービス業もかなり効率的になるはずで、生産性の向上に寄与できると考えています。「長」と言うのは、単なる役割であり、「向き不向き」の結果であって、人より偉いわけでも、会社への貢献に対するご褒美でもないのです。ルールが守られているかをチェックするのが仕事だと思っている人には、ルールそのものをよくしようと言う発想が最初からありません。ルールは守るべきものであって、見直す対象ではないからです。オペレーションとプロジェクトの最大の違いは、目的と期限の有無です。プロジェクトには、テーマごとにゴール(目的)と期限が設定されます。特に重要なのが期限です。審査基準を事前に公表しないのは、先に言ってしまうと、それに合わせる人が出てくるからです。サイゼリヤでは、そういうズルは嫌われます。食材の品質向上やコスト改善のためにはいろいろなことを変えていく必要があります。生産プロセスを全部手がけているサイゼリヤだからこそ、できることです。食材の生産、調達、加工、物流、店舗での提供に至るまで一気通貫で、手がけるサイゼリヤは、バーチカル・マーチャンダイジングを標榜しています。食材から手を入れているから、向かうところ敵なしになるのです。サイゼリヤが目指しているのは、ユニクロで知られるSPA (アパレル版の製造小売業)のレストランバージョン(SPF:フード版生産小売業)に近いかもしれません。【目次】序章 サイゼリヤはなぜ「奇跡の会社」と呼ばれるのか
第1章 すべてはお客さまのために
―創業時から受け継がれたサイゼリヤのDNA
第2章 入社してはじめてわかったサイゼリヤの真実
―農業、工場、商品企画、店舗オペレーション
第3章 プロパーではない「外様」社長として
―それまでの常識を覆す
第4章 サイゼリヤ流「負けない戦略」
―当たり前のことを当たり前に
第5章 次の「ミラノ風ドリア」を開発する
―ヒット商品のつくり方
第6章 サイゼリヤはなぜ中国で受け入れられたのか
―海外進出の成功法則
第7章 何があっても従業員を守る
―東日本大震災とコロナ禍における危機対応
終章 社長業の13年を振り返る
【3.本書の感想】
家族で外食をすると、結構な費用が掛かります。
そこにサイゼリヤがあると、安心します。
今回、この本を読んでみると、他のお店で外食するよりも、サイゼリヤに行く方が価値があるという事がわかりました。
サイゼリヤの強みは、食材から手掛けていることです。
下記はサイゼリヤのホームパージに掲載されているイラストですが、わかりやすく表現していると思います。
セブンイレブンは、他社との差別化を新しいサービスを提供したり、独自に商品開発しています。
お値段以上のニトリは、自社で製造しています。
ユニクロも自社で製造し、販売しています。
市場で強いポジションをとっている企業は、できる限り自社で手掛け、その販売量で他社を圧倒しています。
サイゼリヤは、日本が誇る製造業のノウハウを移植できた理想的な飲食業になっています。
サイゼリヤのオリーブオイルなどあまり気にしませんでしたが、良いものらしいので次回行ったときは、試してみようと思います。
この本は、サイゼリヤの美味しくて安いその秘密を教えてくれます。
飲食店のみならず、会社を経営している方、サイゼリヤを利用されている方には、驚きの内容となっています。
是非、読んでみてください!
【4.関連書籍の紹介】
ワークマンも独自路線と貫いています。
セブンイレブンと言えばこの方です。
業績の良い会社の決算比較が簡単に理解できます。
ニデックの永守会長も負けていません。
お客様の事を考えた結果、長崎のカメラ店は日本一有名な店になりました。
経営をするにはドラッカーですが、これは入門にピッタリです。
最後までのお付き合いありがとうございました!