京都のリーマンメモリーズ

京都で働くサラリーマンです。東寺や書籍の紹介をします。

【書評】THE FORMAT ザ・フォーマット 石倉秀明 サンマーク出版

今週のお題「行きたい国・行った国」

例えば、「行きたい国は【   】です。」というフォーマットがあれば、【  】を埋めるだけなので楽に回答できますね。今回は、そんな風に、フォーマットを作ることで、話すよりも誤解無く伝わる方法を教えてくれるというすんごい本を紹介します。ちなみに行きタイ国は【タイ】です。(笑)

 

 

【1.本書の紹介】

何かを質問された時、その度に新しく文章を作成し始めていませんか?

 

特に仕事の場合は、たくさん同じような質問が来ますので、その度に作成していると時間がもったいないですね。

 

時間を節約する為には、同じような作業を効率的に進める必要があります。

 

そこで今回、登場するのがフォーマットになります。

 

さて、フォーマットを用いることで、本当に、効率的な仕事ができるのでしょうか?

 

【2.本書のポイント】

どうしたら、様々な場所で、様々な時間で、様々な形態で働く人と成果を上げていけるのか。それこそが、「書く、読むで仕事を進める力」を高めることなのです。

 

打ち合わせの内容がストックされると、打ち合わせ 自体が減っていきます。

 

メンバーや時間を変えて、50回、100回と同じ話をしてきました。ところが、「書く、読む」なら、その内容はストックされます。

 

「書く」うちに、自分の考えがまとまります。そうすると、自然と 困りごと、悩み事のパターンに応じた自分なりの対応マニュアルが出来上がっていきます。よって、より 練られた、充実した「返事」が溜まっていくのです。

 

最も多くの事業を見ている時は、4事業部、約500人のメンバーをマネジメントしていたことがあります。これも「書く、読む」のテキストコミュニケーションだからできることです。

 

テキストとして残っていれば、集中している時に声をかけられて、集中が途切れてしまうことも防げます。

 

確実に伝わる 万能フォーマット

1 この文章を、何のために書くのか?

2 この文章を誰が読むのか?

3 今日、相談したいこと

4 現状はこうなっています

5 問題はこれです

6 こういう対策をしようと思っています

7 判断してほしいこと

8 いつまでに返事が欲しいか

 

指示のフォーマット

1 この文章を、何のために書くのか

2 誰が読むの?

3 この仕事のゴール、目的

4 具体的に頼みたい 仕事

5 注意してもらいたいこと

6 必要なデータ

7 疑問や 質問がある場合

8 この仕事の期限

 

1つのメッセージでは、1つの内容だけを伝える

 

報告や相談で躓いてしまう人、話が分かりにくいと言われてしまう人の共通点は、事実と印象と意見をごっちゃにしてしまうところです。

 

人を説得しやすい「たとえば、」を作る方法

①たとえる対象の構造を把握する

②できるだけ相手と共通の分野で、同じ構造の物を見つける

 

日頃から「たとえば、」を収集する

 

早く自分の意見を通したいとき。承認をもらって、仕事を進めたいとき。そんなときに使える、説得力を上げる文章を書く2のコツ

1つ目のコツは、主語を小さくすることです。

✕「みんな、そう思っていますよ」

○「私はこう思います」

 

テキストの説得力を上げる もうひとつのコツは、常に数字を入れることです。

✕「第一営業部の受注率が落ちている」

○「第1営業部の受注率は先月まで 35%だったのに、今月は20%になっている」

 

「比較」を組み合わせると、さらにあなたの意図が伝わりやすくなり、説得力が増します。

 

【目次】

はじめに どう書けば仕事がスムーズに進むか、悩んでいませんか?

序章 「書ける人」にだけ、訪れる未来
第1章 あなたの「書く」を劇的に変える方法
第2章 「どう書けばいい?」がなくなる10のテクニック
第3章 あなたの「書類力」を爆上げする5つのフォーマット
第4章 今さら聞けない、仕事の悩み。こんなときはどうすればいいの?Q&A
第5章 「テキストだけで仕事をする」に切り替えていくと生まれる未来

【3.本書の感想】 

フォーマット化するというのは、あらかじめ、必要な事を抜けもれなく準備できるので、確実に伝わり、前に進むという事が理解できました。

 

テキスト化することの威力を感じました。

 

確かに、テキスト化していれば、「これ読んでおいて」「ここに書いてあるから」といえば、毎回毎回同じ事を説明する必要がなくなります。

 

これを上手に回せるようになると、確かに仕事がはかどりますね。

 

最近は、メールやチャットが普通に使える環境となっていますので、テキスト化によって、とても便利になっています。

 

最近の傾向だと思いますが、テキスト派の人は、電話をとても嫌がります。

 

例えば、堀江貴文さんや成田悠輔さんも、業務における電話の必要性を否定しています。

 

しかし、相変わらず昔ながらの人は、電話を重んじます。

 

これだけ、テキスト化した人達の効率化された仕事を見ていると、おじさんたちの生産性の低さは、同じ事を何度も言う電話にあるのではないかと思ってしまいます。(笑)

 

業務指示が、口頭説明でなく、テキスト化しているのは理解できますが、効率性の良さから、すべてテキスト化した時、ある種の不安を感じます。

 

そういう人は、私を含め、時代遅れの昭和人間なのかも知れません。(笑)

 

仕事でもっと業務の効率化を図りたい方、仕事のミスを減らしたい方は、是非ご覧ください!

 

 

ザ・フォーマット

 

【4.関連書籍の紹介】

仕事でうまくいかない時や、私生活でうまくいかない事があると思います。

それは、不運に思うかも知れませんが、幸運の卵かも知れません。

田坂広志先生の数多の著書から、ベスト本を選書し出版しました。

2月28日まで99円キャンペーンやっています。

こちらも是非、どうぞ!

 

 

田坂広志ベスト

 

最後までのお付き合いありがとうございました!

 

【5.なんと著者より】

著者の石倉秀明さんより、いいね!とリツイートを頂きました!

石倉秀明さん、ありがとうございました!