【書評】親切は脳に効く　デイヴィッド・ハミルトン　　サンマーク出版

特別お題「わたしの2022年・2023年にやりたいこと」

2023年にやりたいこと、それは身近な人への親切です。身近な人への態度というのは、どうしてもなおざりになりがちなので、来年はもっと丁寧に接したいと思います。今回は、親切にするというのは、人の為だけではなく自分の為にもなるんだよ！という事を教えてくれるすんごい本を紹介します。

【1.本書の紹介】
【2.本書のポイント】
【3.本書の感想】
【4.関連書籍の紹介】

【1.本書の紹介】

人には、親切にしなさい！

と、先生や親から言われた経験は、誰にもあると思います。

親切とは相手にしてあげることだという、上から目線的なイメージをお持ちではないでしょうか?

実は、親切にすると親切にされた相手だけでなく、親切をした自分にも様々な良い効果があるそうです。

良い効果があるなら、どんどん親切をしたいですね。

では、親切をするといったい、どんないい事があるのでしょうか？

【2.本書のポイント】

親切は人を幸せにし、心臓によく、老化を遅らせる。親切は人間関係を改善する。そしてどんどん拡散する。

親切にすれば財産ができるのよ・・・幸せの財産が

親切で気分が明るくなるのは誰でも日常的に経験することだが、実は大規模な科学研究でも同じ結論が出されている。

みんなが期待するような人間ではなく、自分らしくなろうと覚悟を決めることも、自分への親切だ。

親切の数を数えると、自分は思っていたよりもずっと親切な人間だったという結論を出す人が多い。そのとたんに、想像していたよりも他の人の役に立っている自分に気づくのだ。

人間の体は親切と密接に結びついている。だから親切は人の健康によく、気分を良くするのだ。

高齢者を対象とした研究では、利他主義と幸福感との間に相関関係があることがわかった。

他人の苦しみに思いやりを持つことで、自分自身の苦しみから抜け出すことができる。

感謝を続けると、もっと感謝しやすくなる。そして私たちは、間違いなく幸せを感じるのだ。

親切は動脈を元気にし、若く、健康に保ってくれる。寿命を左右する要素はたくさんある。素晴らしいのは、それを自分で選べるということだ。

親切と思いやりを実践することは、迷走神経をジムで鍛えるようなものなのだ。

親切な人に惹かれるのはごく自然なことだ。人間の生活の基盤は親切にあるということを、私たちの中で太古から受け継がれてきた本能が知っているからだ。

親切が人類の生き残りに重要な役割を果たしてきたのは、太古の時代に限ったことではなく、現代にも当てはまる。

パートナーに一番求められるのが親切であるなら、関係を長続きさせるには、特別に頭が切れなくても、面白いことが言えなくても、美しい髪でなくても、スタイル抜群でなくても、腹筋が割れていなくてもいいのだ。一番重要なのは、親切にすること。

池に投げ込まれた小石は例外なくさざ波を起こす。親切も必ず同じ効果を生む。

親切は耳の聞こえない人にも聞こえ、目の見えない人にも見える言語（マーク・トウェイン）

親切は心を明るくする。高揚感をもたらす。自分という人間について、生きるということについて、思い出させてくる。

何をすべきか、どの方向を向けばいいのか分からなくなったら、親切をしよう。親切はいつでも正しいことだから。いつでも正しい道だから。

【目次】

はじめに

第一の副作用――親切は、幸せをもたらす
第二の副作用――親切は、心臓と血管を強くする
第三の副作用――親切は、老化を遅らせる
第四の副作用――親切は、人間関係をよくする
第五の副作用――親切は、伝染する

おわりに