京都のリーマンメモリーズ

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【書評】ディストピア禍の新・幸福論  前野隆司 プレジデント社

今週のお題「やる気が出ないときの◯◯」

やる気が出ない時こそ、やる気が出る読書ですね。面白い本を読むと、ジワジワとやる気が出てきます。少なくとも、もっと本をよむぞ!となりますが、本来やりたかった事ができるかは別です。(笑) でもそれだけ、夢中になれる本があると幸せですね。今はコロナ禍で、みなさんの希望が消沈気味だと思います。そんな中、みなさんが幸せになるため方法を教えてくれるすんごい本を紹介します。

 

【1.本書の紹介】

幸せについて書かれた本は古今東西、たくさんあると思います。

 

将来の幸せは、人生の目的であると捉え過ぎた為に、目の前にある小さな幸せや、ちょっとした喜びが制限されたり、犠牲になったりしているような気がします。

 

そこまで、我慢した分、本当に幸せになれるのでしょうか?

 

お腹がすいた時に、おにぎりを食べることができたら幸せですよね。

 

眠たい時に、布団と枕があったら幸せですね。

 

幸せっていろんな場面があると思いますが、幸せになるためにはどうすればよいのでしょうか?

【2.本書のポイント】

ネガティブな考えとポジティブな考えを一気に統合することのできる魅力的な考え方がある。

心はない-心はすべて、幻想である。

これが私の考えだ。

 

私たちが意識的に決定する7秒から10秒も前に、無意識的な意思決定が行われているという研究結果が発表されている。

 

「キャンサーギフト」と呼ばれる現象がある。余命宣告された がん患者の心が成長し、残された時間をむしろ幸せに豊かに生きられるようなことが、一部のがん患者には起こるのである。

 

死が身近であることのメリットは、生が鮮やかになることである。

 

人間には二つの本能がある。それは、「怒り」と「共感」だ。生き残るために、いわば「戦う本能」と「仲良くする本能」の二つを維持してきた。

 

今を幸せに生きると決めれば、幸せに生きることができる。

 

束の間の人生である。それを 幸せに生きるか、不幸せに生きるか。それはもう、選択の問題なのだ。

 

大きな視点で物事を見ることは幸福度を高める効果がある。

 

研究によると、お金や地位など、他人との比較によって得られる幸せよりも、健康や家族との時間といった他人とは比べられない幸せの方が続きすることが知られている。

 

幸せの四つの因子

第1因子 「やってみよう!」 自己実現と成長の因子

第2因子 「ありがとう!」 つながりと感謝の因子

第3因子 「なんとかなる!」 前向きと楽観の因子

第4因子 「ありのままに!」 独立と自分らしさの因子

 

幸福学の研究により、他の人との支え合いによって幸福度が高まることが知られている。

 

人は孤独になると不幸になるのである。

 

みんな、もっと自分のゲームをするべきだ。自分だけがワクワクしながら続けられる「勝てるゲーム」を創造すれば、周りと争う事が減り、むしろ 応援してくれる仲間が増えていく。

 

何かを成し遂げることや、そのために努力していることが幸せに寄与する。

 

日常的な目標と人生の目標の間に一貫性があると、人生の満足度が高くなる傾向がある。

 

大きすぎる目標よりも、小さい目標を積み重ねる人の方が幸福度が高い。

 

自己実現と成長を果たすための鍵のひとつは、「好奇心」を持つことである。

 

同じような友達がたくさんいる人よりも、人数は少なくても、多様な友達がいる人の方が幸せな傾向がある。

 

助け合って生きると幸せになれることは、人間の原理のようなものと言っていいだろう。

 

カオス化する世界の中で、多様な価値観を持つ人々がつながり合うためには、許し、信じ、対話することから始める以外に解決策はない。

 

自然林での時間を初めて体験した2日目の午後に、私はメモ にこう記していた。

この宇宙の一部であるということ以上に、何を望む必要があるだろうか。

 

人類が農耕を始めた1万年前。本来、一万人が適切な人口であったとは、その少なさに驚く。

 

農耕や蒸気機関などの世紀の発明をするたびに、どんどん不幸になっていった。幸せになるためと思って様々な変化を起こした結果、実は不幸化していたのである。

 

現代人が、これほどまでに地球全体の問題がよくわからなくなってしまった、その最大の原因は、「超巨大役割分担 システム」を構築したことにあるのではないだろうか。

 

旧石器時代人は、全ての事を自分で行なって生きていた。狩りをし、そのための石器を作り、料理をし、狩りの仕方やり方を子どもたちに教えた。

 

現代のあらゆる問題を解決するためには、合理的・分析的なやり方だけでは限界があることが明白である。私達は幸せになるつもりで不幸になり、血を流しているのだから。

 

【目次】

第1章  前提条件:心はない
第2章  必要条件:死を想う
第3章  幸せの連立方程式
第4章  解:わたしは、地球であり宇宙である
第5章  分岐点:愛するか、滅びるか

【3.本書の感想】

幸せを研究したところ、この4つに気を付けると幸せになれるそうです。

幸せの四つの因子

第1因子 「やってみよう!」 自己実現と成長の因子

第2因子 「ありがとう!」 つながりと感謝の因子

第3因子 「なんとかなる!」 前向きと楽観の因子

第4因子 「ありのままに!」 独立と自分らしさの因子

やってみようという好奇心、ありがとうという感謝の心、なんとかなるという未来を信じる心、ありのままにという人と比べない気持ち。

 

これが幸せの元だそうです。

 

常にこの気持ちを持つことが大事ですね。

 

辛いことがあると、幸せになりたいな~と思いますね。

 

しかし、幸せが続くと空気と同じで、必ずしも幸せを感じ続けることはできないと思います。

 

普段の生活の中で、うまく行かない事や、残念なこともあり、そういう気持ちを体験するからこそちょっとした嬉しいことを、幸せだと体感できるのだと思います。

 

幸せは、常に自分が感じるものだと思います。

 

幸せになるために、この4つの因子と、自分にとって幸せではないことや苦痛な事をバランスよく取り入れていきましょう。

 

幸せを考えるにはとても参考になる本です。是非ご覧ください!

ディストピア禍の新・幸福論

 

【4.関連書籍の紹介】

お金だけが幸せではありません。

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「死ぬ」を意識すると、今が愛おしく感じます。

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ととのって幸せ。

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最後までのお付き合いありがとうございました!