京都のリーマンメモリーズ

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【書評】問題解決力を高める「推論」の技術  羽田康祐 フォレスト出版

今週のお題「カバンの中身」

カバンの中身はもちろんコレ!この本を入れています。

カバンの中に入れているだけで問題解決できたらいいのですが、そんなうまい話はないようです。(笑)現代は、正解のない時代だと言われています。そんな時代に、確かに!と言われるような推論ができる方法を教えてくれるというすんごい本を紹介します。(笑)

 


【1.本書の紹介】

たまに、帰納法でとか演繹法でとか言われますが、その意味をご存じでしょうか?

 

説明をする時にこれを用いると、論理的に聞こえるので、はるか昔から重宝がられてきた論法です。

 

私にとっては、これまで何度も目にした言葉ですが、何度も意味を忘れて、今日に至ります。(笑)

 

という訳で、推論の技術を学ぶというよりは、帰納法と演繹法の違いを理解したいと思い読んでみました。

 

さて、帰納法、演繹法とは簡単に言うとなんでしょう?

【2.本書のポイント】

推論力=未知の事柄に対して道筋を立てて推測し、理論的に妥当な結論を導き出す力

 

帰納法=複数の事実から共通点を発見して、結論を導き出す推論法

 

洞察力とは目に見える手がかりにしながらも、その奥底にある「目に見えないもの」を見抜く力を指す。「目に見えないもの」とは「概念」や「関係」あるいは「原理」「本質」などだ。

 

「何をやらせても優秀な人」の共通点は、どんな些細な事実からも「見えないもの」を見抜き、それらを洞察的帰納法で「法則化」し、様々な分野に応用する習慣を持っていることだ。 経営者が好んで、「戦国武将の本」 や「スポーツ監督の本」 を読むのも、異なる分野から得た「法則」を自社のビジネスに応用して活かしたいと考えているからだ。  

 

一般に成功しやすい ビジネスとは「十分に市場の拡大が見込め」「強い 競合が存在せず」「自社の強みが発揮できる」ビジネスであるとされる。だとすれば、あなたがまず考えるべきは「市場動向」であり、その結論を出すには「世の中の機運」を見極めなければならない。

 

「問題」三つの視点

「発生型」の問題:すでに発生してしまっている問題

「潜在型」の問題:今後発生するであろう問題

「設定型」の問題:今より高い理想に近づけるために設定した問題

 

帰納法 は「例外」に着目すると、時代をアップデートし、新たな発想を生み出す種になる。

 

演繹法=前提となるルールに物事を当てはめて結論を出す推論法

 

「前提が変われば、結論が変わる」という 演繹法の弱点を上手く 味方につけるアブダクションを身につけることができれば、「法則」や「仮説」を次々に導き出していくことが可能になり「答え」だけでなく「解き方」 を武器にすることができるようになる。

 

アブダクション=「起こった現象」に対して「法則」を当てはめ、起こった現象をうまく説明できる仮説を導き出す推論法

 

「アブダクション」は、起こった現象をうまく説明できる仮説を導き出す推論法で試行錯誤的である反面、新たな仮説を発見しやすい推論法と言える。事実、科学における多くの発見や発明は、アブダクションが大きく貢献したと言われている。

 

アブダクションには「演繹法 」や「帰納法」にない大きなメリットが存在する。そのメリットとは「仮説の可能性を広げたり、掘り下げたりできる」というメリットだ。

 

アブダクションを通して優れた仮説を立てたいなら、あらゆる 経験を「消費して」終わらせるのではなく洞察的帰納で「法則を発見して」「ストックする」習慣を身につけよう。

 

アブダクションの頭の使い方の手順5ステップ

ステップ1:「起こった現象」に自覚的になる。

ステップ2:「起こった現象」に対して疑問を抱く。

ステップ3:さまざまな「法則」を当てはめて仮説を導き出す。

ステップ4:仮設を構造化して更なる仮説を導き出す。

ステップ5:「仮説」と「起こった現象」との間にある「因果関係」を検証する。

 

相性がよい 局面

・問題の原因解明に活かす。

・トレンドの背景を捕らえて ビジネスに応用する。

・他社の成功事例を自社に応用する。

 

【目次】

まえがき 「正解」から「可能性」へ

第1章 可能性を広げる推論力―今後希少性が高まるスキル
第2章 「優れた洞察」を生み出す推論法―帰納法
第3章 「予測と検証」を可能にする推論法―演繹法
第4章 「仮説」を生み出す推論法―アブダクション
第5章 成果を倍増させる「推論力の合わせ技」

あとがき 未来をより幸せなものに変える力

【3.本書の感想】

帰納法とは、共通点から言えることを言う事。

 

演繹法は、前提条件に合わせて、物事を解釈する事。

 

こんな感じで理解する事にしました。(笑)

 

推論をするには、自分のひらめきに頼っても限界があります。

 

そこで、事例をよく見て、考えることが必要になります。

 

その時役に立つのがフレームワークと呼ばれるビジネス本ではおなじみのものがあります。

 

例えば、PEST分析、4P、3Cなどを使ってやると理解が進みます。

 

正解のない時代と言われる現代において、自分で推論をすることは必須です。

 

その時、少しでも筋の良い推論にするのであれば、ここで出てきた「アブダクション」を使うと良いようです。

 

推論するには、日々の蓄積や創造力が必要だということがわかりました。

 

この本は、先の見通せない現代を生きるビジネスマンを始めとして、多くの人にとても役に立つ本です。

 

是非ご覧ください!

問題解決力を高める「推論」の技術  

【4.関連図書の紹介】 

問題解決には多面的に見ることが必要ですね。

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最後までのお付き合いありがとうございました!