京都のリーマンメモリーズ

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【書評】4021の研究データが導き出す 科学的な適職 最高の職業の選び方  鈴木祐 クロスメディアパブリッシング

今週のお題「本棚の中身」
こちらの本をとってみました。こちらは、職業の選び方の本ですが、一般に言われていることが間違っているという事を言っているすんごい本を紹介します。(笑)
 


【1.本書の紹介】

みなさんは、ご自身にとって最適なお仕事が選べているでしょうか?
 
これについては、いろいろ言いたいことはあると思います。(笑)
 
最新の研究データによると、仕事の選び方に関して、我々がふだん思っているようなことが全く逆だったりするようです。
 
さて、適職を見つけるにはどうしたら良いのでしょうか?

【2.本書のポイント】

職業選択にありがちな7つの大罪
大罪1:好きを仕事にする
大罪2:給料の多さで選ぶ
大罪3:業界や職種で選ぶ
大罪4:仕事の楽さで選ぶ
大罪5:性格テストで選ぶ
大罪6:直感で選ぶ
大罪7:適正にあった仕事を求める
 
その仕事に情熱を持てるかどうかは、あなたが人生で注いだリソースの量に比例するのです。
 
真の天職は「なんとなくやってたら楽しくなってきた」から見つかる。
 
給料が多いか少ないかは、私たちの幸福や仕事の満足度とはほぼ関係がない。
 
・仲が良いパートナーとの結婚から得られる幸福度の上昇率は、収入アップから得られる幸福よりも767%も大きい。
・健康レベルが「普通」から「ちょっと体調がいい」を改善したときの幸福度の上昇率は、収入アップから得られる幸福より6531%も大きい
・離婚や失職による幸福度の低下は、年収が3分の2も減ったときの幸福度の低下に匹敵する
 
「10年後の仕事はこうなる!」や「未来の働き方はこう変わる!」といった主張を信じるのは自由ですが、未来の経済や企業の動向を正しく予測できるような人も手法も存在しないのは間違いありません。
 
「昇進」と言えばまずは給料アップのメリットが頭に浮かびますが、実際にあなたの幸福度を左右するのは裁量権の方です。
 
残念ながら、性格診断によって適職が見つかる保証はどこにもありません。
 
仕事の幸福度を決める7つの徳目
1自由:その仕事に裁量権はあるか?
2達成:前に進んでいる感覚は得られるか?
3焦点:自分のモチベーションタイプに合っているか?
4明確:なすべきことやビジョン、評価軸はっきりしているか?
5多様:作業の内容にバリエーションがあるか?
6仲間:組織に助けてくれる友人はいるか?
7貢献:どれだけ世の中に役立つか?
 
適職探しでチェックしておきたいポイント
仕事のフィードバックはどのように得られるか?
仕事の成果とフィードバックが切り離されていないか?
 
「多様」の考え方は日常の仕事でどれぐらいの変化を感じられるか
・自分が持ついろんなスキルや能力を幅広く活かすことができる
・業務の内容がバラエティに富んでいる
 
給料の多さや仕事の楽しさなどの要因とは関係なく、社内に良い友人がいるだけでも人生が幸福になる。
 
満足度が高い仕事とは、他人を気遣い、他人に新たな知見を与え伝え、他人の人生を守る要素を持っている。
 
「人のためになることをせよ」とはいかにもキレイごとのようですが、多くのデータが貢献のメリットを支持しているのは事実です。
 
エンドユーザーとのふれあいが多い仕事や、クライアントと直にやりとりができる職業の方が有利。
 
プライベートで仕事のことを「考えただけ」でも私たちの幸福度が激減してしまう。
 
「最高のチームに必要なのは『心理的安全』だ」
 
「人生に成功する秘訣は、自分が好む仕事をすることではなく、自分のやっている仕事を好きになることである」(ゲーテ)
 
目次
はじめに
STEP1 幻想から覚める ~職業選択にありがちな7つの大罪~
STEP2 未来を広げる ~仕事の幸福度を決める7つの徳目~
STEP3 悪を取り除く ~最悪の職場に共通する8つの悪~
STEP4 歪みに気づく ~バイアスを取り除くための4大技法~
STEP5 やりがいを再構築する  ~仕事の満足度を高める行動計画
おわりに

【3.本書の感想】

楽して稼ぎたい。

 

これが心の叫びでしたが、適職という視点からすると、これは違うようですね。(笑)

 

仕事を選ぶといっても、人それぞれの置かれた環境や事情があり、その人によって一番に優先することや価値が異なります。

 

ある程度、自分がどういうタイプがを把握して仕事を選ぶことが大事ですが、その仕事に慣れることもそれはそれで幸せのようですね。

 

我々のご先祖様の時代では、狩猟生活しかなかったり、米作しかなかったり、選択肢が全くない時代もありました。

 

その時のことを想像すると、狩猟がイヤだとか米作はいやだとか言っていなかったように思います。

 

なぜなら、それしかないので、それ以外は考えられなかったんだと思います。

 

今は、驚くほどに選択肢が増え、たくさんの「隣の芝が青く見える」状態なので、心のどこかに焦りのようなものがあるのかもしれません。

 

自分にとって仕事とは何なのか?

 

本当にやりたいことがあるのか?

 

どれだけお金が必要なのか?

 

こんなことをじっくり考えてみると、今までとは違う視点で仕事を選ぶことができるかもしれません。

 

この本は、天職を探している方、転職を考えている方にはとても役立つ本です。

 

もちろん、今の仕事に不満の無い方も、答え合わせの意味で読んで頂くのにもおススメです!

 

是非、ご覧ください!

科学的な適職

【4.関連書籍の紹介】

人生、こんな言葉で締めくくりたいですね。

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仕事はお金じゃない!という人もいるようです。

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いろんなことやったけどうまく行かなかった。その経験が生きます!

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最後までのお付き合いありがとうございました!