京都のリーマンメモリーズ

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【書評】嫌われる勇気 幸せになる勇気 岸見一郎 古賀史健  ダイヤモンド社

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皆さん、「嫌われる勇気」をもう読まれましたでしょうか?
 
本の題名にインパクトがありますので、題名やこの本の表紙をご覧になったことのある方は多いと思います。
 
この本が出版された時は、内容の良さにその題名のインパクトも手伝って、大変売れました。
 
そして未だにこの本は売れ続けています。
 
この本、気になっていませんでしたか?
 
気になってるでしょ。(笑)
 
そこで、今更感はありますが、大人気「嫌われる勇気」を紹介したいと思います。
 
せっかくなので、その続編の「幸せになる勇気」も一緒に紹介します。
 
なんと2冊一緒に紹介!
 
これを日本の伝統的ことわざで言うなら、「1粒で2度美味しい。」
 
そうです。
 
今回は、アーモンドグリコのように、2つの味が楽しめます。(笑)
 
 

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【1.「嫌われる勇気」の紹介】

この本は、フロイト、ユングと並び「心理学の三大巨頭」と称される、アルフレッド・アドラーの思想(アドラー心理学)を、青年が哲人に悩みを打ち明けるという、会話形式でストーリーが展開していきます。
 
哲人は青年から質問されると、アドラー的視点から、青年に答えを出していきます。
 
題名にもなった「嫌われる勇気」とは何を意味するのでしょうか?
 
そして、この青年の悩みは晴れるのでしょうか? 
 
重たい感じのする哲学者アドラーの世界ですが、とてもわかりやすく表現されていますので、是非味わって見て下さい!

【2.「嫌われる勇気」のポイント」】

いかなる経験も、それ自体では成功の原因でも失敗の原因でもない。我々は自分の経験によるショック(いわゆるトラウマ)に苦しむのではなく、経験の中から目的にかなうものを見つけ出す。自分の経験によって決定されるのではなく、経験に与える意味によって自らを決定するのである。
 
怒りとは出し入れ可能な「道具」なのです。
 
大切なのは何が与えられているかではなく、与えられたものをどう使うかである。
 
あなたが変わらないでいるのは、自らに対して「変わらない」という決心を下しているからなのです。
 
「幸せになる勇気」が足りていないのです。
 
あなたの「目的」は、「他者との関係の中で傷つかないこと」なのです。
 
人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである。
 
我々を苦しめる劣等感は「客観的な事実」ではなく、「主観的な解釈」なのである。
 
主観には1つだけいいところがあります。それは自分の手で選択可能だということです。
 
健全な劣等感とは、他社との比較の中で生まれるのではなく、「理想の自分」との比較がから生まれるものです。
 
我々は、「同じではないけれど対等」なのです。
 
行動面の目標は「自立すること」と「社会と調和して暮らせること」の2つ。そしてこの行動を支える心理面の目標は「私には能力がある」という意識、それから「人々は私の仲間である」という意識です。
 
我々は、「他者の期待を満たすために生きているのではない
 
あらゆる対人関係のトラブルは、他者の課題に土足で踏み込むこと(あるいは、自分の課題に土足で踏み込まれること)によって引き起こされます。
 
我々は「これは誰の課題なのか」という視点から、自分の課題と他社の課題とを分離していく必要があるのです。
 
その選択によってもたらされるす結末を最終的に引き受けるの誰か。
 
その選択について他者がどのような評価を下すのか。これは他者の課題であって、あなたにはどうにもできない話です。
 
他者の評価を気にかけず、他者から嫌われることを恐れず、承認されないかもしれないというコストを支払わない限り、自分の生き方を貫くことはできない。
 
他者にどう思われるかよりも先に、自分がどうあるかを貫きたい。つまり、自由に生きたいのです。
 
まずは自分なのです。承認欲求に縛られていると、対人関係のカードをいつまでも他者の手に握られたままになります。
 
「今年もこの人に何を与えられるか」を考えなければならない。それが共同体へのコミットです。
 
所属感とは、生まれながらに与えられるものではなく、自らの手で獲得していくものなのです。
 
関係が壊れることだけを恐れて生きるのは、他者のために生きる、不自由な生き方です。
 
人は、自分には価値があると思えた時にだけ、勇気を持てる。
 
意識の上で対等であること、そして主張すべきは堂々と主張することが大切。

【3.「嫌われる勇気」の感想】

 
生きる勇気が湧いてきませんでしたか?
 
とてもいい言葉がたくさんありました。
 
私は、「あらゆる対人関係のトラブルは、他者の課題に土足で踏み込むこと(あるいは、自分の課題に土足で踏み込まれること)によって引き起こされます。」というところに納得してしまいました。
 
最近、子供に勉強しろしろと言っていますが、それは、子供自身の問題であって、本来私の問題では無いはずです。
 
親という立場を悪用したある種、内政干渉かもしれません。(笑)
 
何も言わずに宿題してくれたら、もっといい親子関係が築けると思っています。(笑)
 
自分の問題と、他人の問題を切り離すこと。
 
これが精神衛生上は、正しいようです。
 

対子供の話になりましたが、ここではどちらかと言うと社会や会社での人間関係をイメージして頂いた方が理解しやすいと思います。

 

「嫌われること」を気にしている人はいませんか?

 

私は気にしています。(笑)

 

確かに、嫌われることを常に避けると、自分のやりたいことは何もできなくなりますね。

 

実は嫌われるということは、自分の好きな道を選んでいると言うことなんです。

 

だから、嫌われることは悪いことではなく、自分の歩みたい人生を歩んでいると言うことなんですね。

 

よく、敵のいない人は味方もいないと言われます。

 

味方を作りたい人は、是非、敵を作ってください。(笑)

 

どういう訳か、敵ができると味方してくれる人が現れます。

 

この世の中はよく出来ていると思います。

 

人間は、対立するところ、特に弱い方に応援したいという感情が湧いてくるのかも知れません。

 

まだ、この本を読んでいない方は是非、読んでみて下さい!

 

目から鱗、です。

 

もう、手放せない1冊になるかもしれません!

嫌われる勇気

 

 続いてはこちらです。

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【4.「幸せになる勇気」の紹介】

この本は、「嫌われる勇気」の続編です。 
 
誰もが、幸せになりたいと願っていると思います。
 
 幸せとはどういう状態なのでしょうか?
 
 幸せになるためにはどうすればいいのでしょうか? 

 

【5.「幸せになる勇気」のポイント】


「わたし」の価値を自らが決定すること。これを「自立」と呼びます。

 

仕事の関係とは「信用」の関係であり、交友の関係とは「信頼」の関係なのです。

 

我々人間は、ただ群を作ったのではない。人間はここで「分業」という画期的な働き方を手に入れたのだ。分業とは、人類がその身体的劣等生を補償するために獲得した、類まれなる存在戦略なのだ。アドラーの最終的な結論です。

 

利己心を追求した先に、「他者貢献」があるのです。

 

フロム はこんな言葉を残しています。「誰かを愛するということは単なる激しい感情ではない。それは決意であり、決断であり、約束である」と

【6.「幸せになる勇気」の感想】

幸せになると聞くと、誰か好きな人と結婚して・・・ということが頭に思い浮かぶ人もいるかと思いますが、ここで言う幸せというのは、自分の生きがいを感じるという意味での幸せを指しています。

 

意外に感じましたが、「 分業」は幸せにつながると書かれています。

 

「分業」する事は、生産性は高まるが、人間らしい事ができなくなる事だと理解していましたが、少し考えが変わりました。

 

社会では「 分業」することで、自分に苦手な事があっても、他人が補完してくれるおかげで、自分が得なことをやって活躍できるということです。

 

「 分業」とは、社会とは、我々を生きやすくするシステムなんですね。

 

自分が得意なことをして、他者に貢献することが自分の生きがいにもなるし、社会のためになると言っています。 

 

最近、自分の得意なこと、好きなことをやろう!という風潮があります。

 

それはあながち間違ったことでしゃなく、もっともな考え方だと言うことがわかりました。

 

皆さん、得意なこと好きなことやっていますか?

 

私は、まだです。(笑)

 

得意なこと、好きなことを早く見つけましょう!

 

是非、こちらも合わせて読んでみて下さい!

 「人生を再選択せよ!! 頑張れ!東出昌大!」
・・・京都リーマンは東出昌大を応援しています。
 

 遠慮しないことと、嫌われる勇気は似ています。

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 自分の生きたい人生を生きていますか?

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 大昔から人間は同じことを繰り返しているようです。

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最後までお付き合い頂きましてありがとうございました!