京都のリーマンメモリーズ

京都で働くサラリーマンです。東寺や書籍の紹介をします。

【書評】笑って金持ちになる方法 リック・シーゲル& ダレン・ラクロア

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私が小学生の頃、クラスで人を笑わせる人というのは、成績の悪い人が多かったです。

 

だから、勉強の成績が悪いと、お前は吉本興行に就職しなさい!と普通に言われている時代でした。

 

最近はお笑いを目指す人も増えて、お笑いに対する地位が上がってきましたね。

 

米国では、元々お笑いに対するステータスがかなり高いようです。

 

【1.本の紹介】

この本は、米国でユーモアをビジネスに取り入れた結果、お客さんとの関係が良好になったり、社員が辞めなくなったりした事例が紹介されていて、読んでいてとても楽しくなる本です。

 

未だに日本においては、ビジネスにユーモアを持ち込むのはご法度のような感じもします。

 

最近の研究が証明しているように、ユーモアには良い効果が多く、本来、あらゆる人間関係が生じる場面においては、潤滑油としてなくてはならないものです。

 

さて、米国のビジネスにおけるユーモアはどこまで入り込んでいるのでしょうか?

 

実際の事例を知ると、とても驚きます!

【2.本のポイント】

たとえば、あなたが頭を柔らかくして、大笑いしながら、おかしなアイデアを次々とひねり出しているとする。そこへ水差し虫が近づいてきて、ふんと鼻を鳴らしたり、呆れたという目つきをしたり、あるいは例のさげずみの表情であなたを見たりする。これで同席者の態度は一変する。

 

創造性は、笑いやユーモアに直結している。


面白いことを考えている人は、頭を使っている人だ。


1995年の12月13日のウォールストリートジャーナル、第一面。囲みの上に「明るさの必要な民主党に、笑える台本を提供する男」と題された記事が掲載された。ホワイトハウスユーモア顧問を務める、私たちの同業者に関する記事だ。彼の仕事はクリントンやアル・ゴアのためにジョークを書くこと。つまり、私たちの税金はユーモア顧問に支払われている。こうした民主党の姿勢に学ぶべき点はないだろうか?ユーモア顧問は共和党にもいる


今日のビジネスは品質やサービス、品揃え、価格の面で極限に達している。他に競争できるものは?そう、ユーモアと楽しさだ。


なぜ企業はブレーンストーミングを、創造とは最もかけ離れた会議室で行うのだろう?


話し手が観客以上に観客を知っている時、ユーモアは最大の力を発揮する。最高の素材はスピーチの15分前に書かれる。どんな組織でも、幅広い笑いは、共通の絆から生まれる。


わたしたちは今、総オーダーメイド時代に生きている。顧客は場所や、時間や、対象を問わず、自分に見合ったものを求める。ユーモアやコメディも例外ではないから、身近に感じられる題材ほど、笑いも大きくなる。


人は笑いを共有した人を、信じる傾向にある。


ユーモアこそ、これからのビジネスの強力なツールであり、顧客従業員の心をつかみ、利益を増やす切り札だ。


小売業はエンターテイメント産業だ!値下げや低価格だけが顧客を引き付ける手段ではない。それよりずっといい方法がある。お客さんに、買い物するのが楽しいと思わせることだ。


アレクサンダー氏にとってユーモアとは、会社が社員を大切にしているのを示す一つの方法だと言う。社員が大切だから、彼らが楽しく働けるようにする。そうすれば社員はこの会社で働くのが楽しくなり、より働いてくれる。


ストレスの強い状況下においては、ユーモアが不安や恐怖を軽減し、直感や創造力を高める働きをする。


あらゆるビジネスはショービジネスだ。


ユーモアは最も過小評価されている付加価値サービスだ。しかも金は一切かからない!

 

【目次】
はしがき
第1部  なぜユーモアなのか?・・・ユーモアの効能とは
第2部  ビジネスにユーモアが必要なわけ
第3部  ツール
第4部  ユーモアを活用している人々
第5部  まとめ

【3.本の感想】

水差し虫というのが会社にいませんか?

 

いますよね~!(笑)

 

せっかく楽しい会話を楽しんでいるのに、その話題に水を差す人。

 

こういう人が、日本には多いような気がします。

 

水差し虫と真面目は似ているので、特に伝統的な企業には多いと思います。

 

会社が大きくなる→管理が厳しくなる→ユーモアが通じなくなる→新しい製品サービスが生まれなくなる→傾く

 

特に伝統的な企業ではこんな事が繰り返されているような気がします。

 

会社を傾かせない為にも、断固としてユーモアを貫きたいと思いました。(笑)

 

米国の政党に「ユーモア顧問」がいるというのには驚きました。

 

確かに、大統領でも地位のそれなりに高い人でも、そのスピーチを聞いていると、確かに笑いをとっていますよね。

 

これは、本人が考えたのではなく、ユーモア顧問が考えた事なんですね。

 

笑いを生むというのはそれくらい難しく、価値のあるものだと言うことですね。

 

それなのに、会社や学校では、つまらない事しか言わない上司、先生が多いですね。

 

米国流にいうと、この人達こそ頭を働かせていないと言うことでしょうか。(笑)

 

企業が、社会がもっとクリエイティブで、明るくなるためにも、もっと笑いやユーモアを大切にする文化が必要ですね。

 

アメリカンジョークでどうしても理解に苦しむところはありますが、何か気の利いたことを言っているというのはよく伝わります。

 

笑いは大事です。

 

笑って元気に過ごしましょう!

笑って金持ちになる方法―ビジネスを成功させる最高のユーモア活用術

 

 吉本芸人の本です。本人よりも本の方が売れています。(笑)

www.fukuikeita21.com

 最近ホストのお店を閉めたローランドもユーモアを大切にしている一人です。

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最後までお付き合い頂きましてありがとうございました!