AI時代に必要な発想法とは何でしょうか?
【1.本書の紹介】
『「超」整理法』でおなじみの野口悠紀雄さんが、今回は発想法、つまりアイデアの出し方を紹介した本です。
歴史に残る天才たち、アインシュタインやガリレオなどなどがどのようにして、発想したのかを紹介しながら、私達が発想するための方法を披露しています。
歴史上の天才たちがたくさん出ていますので、「天才大集合の本」かと勘違いしてしまう程です。(笑)
AIの時代が来ても、大事なのは考えることです。
記憶力で勝負してもAIには勝てません。
そこで必要なのは考えること、つまりアイデアを出すことです。
アイデアの出し方は、いろんな人がいろんな所で語っています。
それぞれ、少しづつ違います。
野口さんの意見が他と違うのは、マニュアル化した発想法では、良いアイデアは浮かばないということをきっぱりと言い切っている所です。
アイデアは、もっと自由に発想することが大事なんだそうです!
【2.本書のポイント】
「超」発想法の基本5法則
・第1法則 模倣なくして創造なし
・第2法則 アイディアの組み替えは、頭の中で行われる
・第3法則 データを頭に詰め込み作業(勉強)がまず必要
・第4法則 環境が発想を左右する
・第5法則 強いモチベーションが必要
創造的な活動においては、あらゆる可能な組み合わせの全てを取り上げていちいち考慮するのではなく、無意味な組み合わせを最初から排除しています。この判断を支配しているのは、「直観」といえますし、「審美的感情」とも表現できるものです。
重要な科学的発見の多くは、偶然のきっかけで得られたようにみえます。しかし、それに先立って、発見者が「考え続けていた」ことが重要です。これが潜在的な意識の活動を始動し、そこで発想が行われていたのです。したがって、発見のプロセスを、没頭期、潜伏期、啓示期に分けて捉えることができます。
「無意識の発想」を促進するために、「材料を仕込む」という方法も考えられます。
重要なのは散歩の前に頭を材料でいっぱいにしておくことです。
天才たちは、驚くべき集中力を発揮して仕事に没頭した。
私の手帳が白いのは、重要な仕事をしている時です。手帳に予定がびっしりというのは、重要な仕事を抱えていない時期です。
発想のためには、仕事に現役であり続け、考え続けることが必要です。このためには、とにかく仕事を始めることが必要です。
仕事の合間に歩くと、アイデアの啓示を受けることが多くあります。昔から大学の周辺には、歩くのに適した場所がありました。
発想のためには、集中できる環境を作る必要があります。
インタビューを受けて話しているときや、講義や講演の最中に、新しいアイデアが浮かぶことも多くある。
図書館の蔵書への書き込みは禁止されているが、実際には、後から読むものへのガイドとなる場合が多くある。
メモは発想のために本質的に重要な道具です。AI 音声認識機能の向上で、スマートフォンに音声入力でメモを取ることが可能になりました。キーワードのシステムをうまく作ると、いくらでも貯めて瞬時に引き出せる「超」メモ帳を構築できます。
基礎知識の習得を軽視し、マニュアルだけに通って発想しようとするのも、間違いです。
発想のためには、関連の情報や知識が必要。だから知識が多い人ほど新しい組み合わせを見出す可能性が高まる。
そのために必要なのは、第一にデータ入力としての勉強であり、第2に適切な環境の整備です。そして、どうしても何かを生み出したいという、強いインセンティブとモチベーションがなければなりません。
想像力は生まれつきの能力ではない。
目次
はじめに
序章 アイデアの価値が高まっている
第1章発送はどのように行われるか
第2章どうすればアイデアを生み出せるか
第3章発送のために考え続ける
第4章そのための対話と討論
第5章時代の「超」発想法
第6章発送の敵たち
第7章間違った発想法
第8章「超」発想法の基本5法則
【3.本書の感想】
いきなり、「模倣なくして創造なし」と言われて度肝を抜かれました。
私はつい最近まで、アイデアを出す時は、絶対に他のものを見るべきでないと思っていました。
なぜならば、それに影響されると思ったからです。
自分の頭の中だけで考えた結果、出てきたアイデアは、とても貧相なものばかりでした。(笑)
貧相な知識の中からは、貧相なアイデアしか生まれません。
むしろ、アイデアは、他の事例を参考にしてイイんです。
なんなら、マネしちゃってもイイんです。
モーツアルトは、著名人の曲を作曲し直した結果、完成度が高くなりすぎて、オリジナルの方が、贋作と疑われるくらいになりました。
よく言われる事ですが、アイデアは、既存の組み合わせだと言われます。
そんな簡単な答えが出ているのにアイデアを出すのが難しいのは、無意味に組み合わせをしても、アイデアと認められないからです。
アイデアと思われるためには、それなりに、情報をインプットすると言う意味での勉強が大事だと言っています。
そして、考え続けることです。
そこに、アイデアが降りて来ます。
神様降臨♡
よく考えたら、今まで、きちんと材料を仕込んで考えたこなんてなかったかもしれません。
アイデアが必要な時は、このことを忘れずに実行しようと思います。
ここで朗報です!
この本に出てくるのは、天才科学者みたいな人が多かったのですが、そのなかにはエジソンが紹介されていました。
エジソンというのは、言わずも知れた、GEの創設者であり、発明王ですね。
でも、エジソンという人はそんなに頭が良かったわけではないそうです。(笑)
しかし、あれだけの、発明をしています。
創造力は、知能指数や学校での成績と関係のない場合もある
のだそうです!
勇気をもらいましたね。(笑)
皆さん、アイデアを磨くことは、今からでも遅くありません!
アイデアが必要な時は是非、こちらをご参考下さい!
お得な携帯はこちら!
【4.関連書籍の紹介】
こちらはアイデア本の原典と言われる本です。
P54にアイデア発想法が書かれています。
アイデア本をお探しの方は。まずこれを読むことをオススメします!
アイデアを発想するには、情報をかき集めることが必要です。
この本のP180 の著者の上司のエピソードに痺れました。
日本では、この本が発想法のバイブルとして有名です。
携帯料金が高いと思っている方はこちら!
AIについて気になっている人はこちらをご覧下さい。
文系の人にもわかりやすく書いてあります。
少し、難しいですが、日本のAIのトップランナーの姿を知りたい人はこちらをご参考下さい。日本の将来に期待が持てます!
お得な携帯がいっぱい!
最後までお付き合い頂きましてありがとうございました!