京都のリーマンメモリーズ

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【書評】共感資本社会を生きる 共感が「お金」になる時代の新しい生き方 新井和宏 高橋博之 ダイヤモンド社

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株式会社eumo代表取締役で鎌倉投信株式会社ファウンダーの新井和宏氏と株式会社ポケットマルシェ代表取締役CEO「東北食べる通信」創刊編集長の高橋博之氏が、これからの新しい生き方について語ります。

 

【1.本書の紹介】

人々がこんなに物質的に豊かになっているのに、いつまでたっても幸せを感じ取れない原因は、価値がすべてお金に置き換えられるまたは、お金で測られる世の中になってしまったからです。

 

お金以外にも大切なモノってありませんか?

 

自分にとっていちばん大切なモノは何ですか?

 

お金を稼ぐ為に、目の前の大事なモノをほったらかしていませんか?

  

今という大事な瞬間があるのに、将来の為に今を犠牲にしていませんか?

 

今大切にするべきことや本当の幸せ、そして我々が見失っていることについても気づきを与えてくれます。

 

【2.本書ポイント】

 

社会全体が「お金依存症」になっている

 

人っていうのは関わりの中からいろんなことを学ぶ生き物

 

息苦しさを助長しているのがお金

 

お金が目的化している 

 

お金って、「決済」という言葉にも表れているとおり、関係性を切るっていう行為が得意

 

お金の大小で全部測れている

 

お金で測れないものは大事だって言いながら、お金で測れないものを切り捨ててきました

 

一番大事にしたいことや自分を幸せにしてくれるものは何だって聞いたら、ほとんどの人はお金で買えないものばっかり答える。

 

人っていうのは、お金が増えれば増えるほど、もっと増やしたくなる

 

今は社会のためにならないことがお金になり、社会のためになることはボランティア

 

食べ物は、その土地の自然環境や地域文化といった複雑な要素が有機的に絡み合って生み出されてきた

 

会社は個性だ」個性が無くなったら終わりなんです。人間も会社も個性が大事で、個性が無くなったら誰も選ばないしファンもできない。

 

そもそも人間が幸せになっていくために必要なのは何なのか。
これは、良好な人間関係だとわかっている。関係性なのよ、すべては。

 

人生の中身をどう豊かにして行くかっていう理論は置き去りになっている

 

もっと人間って個にフォーカスしてよくて、違いを重視してよくて、その違いをうまく混ぜて関係性を作れるようなシステムができればいい

 

テクノロジーの使い方が間違っているんじゃないかっていうのが、新しいお金を作ろうと思ったそもそもの出発点

 

お金にしても、科学技術にしても、それを何に使うか、そこが問題で、多くの人がはき違えている

 

悲しみがあるからこそ生きる意味っていうのを見出すことができる。生かされている自分の命を、何か社会のためになるように使おうっていうベクトルに行くわけですよね。もっと関係性が深くなって結びついていくための機能が必要

 

人々が幸せになるための手段としての金であるべき

 

本当に人生を幸せにしてくれるものって、やっぱり素晴らしい人と出会うこと

 

安ければ安い方がいいだろうっていうふうに思っている今の経済を生んでいるのは、定価

 

一生懸命やっている人達が馬鹿を見る社会って、僕は絶対会っちゃいけないと思っている。それは何のせいかっていうのを遡って考えてみると、今の社会ってコストをかければかけるほど損だってなるんだけど、そのせいなんだよ。それはなぜかっていうと定価が決まっているから。

 

「安くておいしい」が成り立っているのは、誰かがどこかで犠牲になっているから

 

共感資本主義を実現したい、つまり本当に大切にしたいものを大切にできる社会っていうのを作りたい。

 

お金がお金を生むっていうのは不自然


限定的であろうと、それによって皆が幸せになるのであれば、そういうお

金こそあった方がいい

 

知れば多くのことは解決する

 

経験、体験することが、人生をより豊かにすることにつながる。そして、その大きなファクターがやっぱり人との出会い

 

eumoは異質な世界に出会った方が「儲かる」仕掛け

 

今を犠牲にしてしまうような生き方・働き方に人間を追い詰めているのは、貯められるというお金のあり方

 

生きる目的って言うか、誰かのために生きている人は、やっぱり強い。


創造力や発想力、直感みたいなものっていうのは、心身ともに健康な体から生まれてくる

 

コミュニケーションの根本は、まさに誰かと話すことにある。
この五感を使って相手と信頼関係を結びながらコミュニケーションをするのが結局はロスが少ない

 

不思議なんですよ。忙しい人の優越感って言うか・・・。「忙しいんだよね」つて、それって全然優越でもなんでもねえぞっていう(笑)。なんなんですかね、あの日本人の忙しい人ほど頑張っていてすごい人、という空気。

 

締め切りを設けられたとたんに、この世界の価値、素晴らしさに目を開き、自分自身を一体化させ始める

 

じゃあ人間だけができること、生き物だけが出来る事っていうのは何かって言ったら、共感する力だったり、想像する力だったりする


規格に合わないことこそ自然界では当たり前なのに、市場では不自然なものを並べ始める


一人の人間が自分の人間関係だとか地域の中で総合的に今の自分の立ち位置を決めて、やれることを想像し、創造していくことがミソ

 

同時性解消とか、間に人が入っているとコストだから、人を介さずにモノやサービスの受け渡しをするとか、それも否定しませんが、これからの時代で幸せを考えた時に、関わりをどうこの社会に取り戻していくかってことが重要


いい会社は規格外の野菜と全く一緒なんです。市場が評価できない。

 

自分の中に生きる意味を見出そうと思っても、見つからない


「間」を育むために必要な時間とか環境とかって、僕は地域にすごく存在しているとみている


大量生産、大量消費の果てに、生産と消費は深く分断され、異様な世界になってしまった


マーケットを介さずに、作り手と使い手が直接つながり、出会い、思い合うみたいな関係を取り戻していく


関わりの中で自然や他人と共感して、今の自分の生がものすごく充実して幸福になっていく


今までの市場経済のマーケットメカニズムでは、共感資本をむしろ見えなくしていくような力学が働いていた

お金を新しく創造したいっていうよりは、関係性にフォーカスしたいだけで、そのツールとしてわかりやすいのがお金なだけ

 

【目次】
はじめに なぜいま「共感資本社会」を目指すのか
PART 1   新しい「お金」と、新しい生き方
     -共感、人間関係、人との出会いを価値に変えるこれからの”マネー”
PART 2   新しい「市場」と、新しいつながり
     -地方と都市、作り手と使い手の交わりから生まれるこれからの”マーケット”
PART 3   新しい「資本」と、新しい幸せ
     -共感資本社会に生きる人だけが知っている本当の”豊かさ”
終わりに  「共感資本社会」で見つけた新しい”幸福論”
特別寄稿 台風19号の被災地に生まれた共感の「輪」

【3.本書の感想】

今の社会では、価値あるものがきちんと評価されているのだろうかと思いました。

 

例えば、電車でお年寄りに座席を譲る行為

 

私は、価値がある行為だと思います。

 

しかし、ここには、値段がつきません

 

座席を譲ってもお金がもらえない

 

つまり価値をお金で測る世の中では、価値が無いとみなされているのです。

 

だから、人に思いやりを理解させるのが難しい

 

これは、道徳の問題で、そもそもお金の話をするのがおかしいという人もいるかも知れません。

 

しかし、そういう親切やお金にならない役立つ事に、値段(価値)が付かない為に、かつて日本人が持っていた思いやりや優しさなど、捨て去られたものが沢山あるような気がします。

 

我々の周りには、いろんな大切なものがありますが、お金の尺度でしか測れない現代社会の我々は、その価値を測る基準を見直す時期に来ていると思います。

 

この本では、その価値の基準は共感だと言っています。

 

我々は、定価という基準の中で、利益を上げるために、効率を重視してきました。

 

効率の中では、人間が介するところはコストとなるので、人間があらゆるところから排除されてきました。

 

その結果、人と人との関係性こそ、幸せの源泉であるにも関わらず、その関係性を絶つ事がベストであるという考えになってしまいました。

 

我々の幸せの為には人と人との関係性が大事であるはずなのに、お金の為にそれが見えなくなっています。

 

お金が大事ですか?幸せが大事ですか?

 

お金が必要だと感じるのは、先が見えない為に生じる不安が原因だと言います。

 

例えば、地方に行くと、自分の役割が様々にあり、お互いに助け合いながら生活をするなかで、お金がなくてもなんとか生活は出来るという考えになります。

 

田舎ではお祭りであったり雪下ろしであったり、地域の人が力を合わせてやらざるを得ない事がありますが、都会では、やることもやれることも限られます

 

その結果、何でもお金で解決となります。

 

お金を払えば、労力を提供せず、人と関係せずに済んでしまいます。

 

人と関係しない世の中って本当に幸せなのでしょうか?

 

そろそろ、お金だけを求める考え方は貧しい考え方になるのかも知れません。

 

少しずつ、お金だけで物事を測る時代は変わり始めている気がします。

 

この変化について、考えておくことは無駄では無いと思います。

 

是非、ご覧下さい!

共感資本社会を生きる 共感が「お金」になる時代の新しい生き方

 

【4.関連書籍のご案内】

こちらは新井氏の本です。

幸せになるためにお金と働く意味を考える本です。

幸せな人は「お金」と「働く」を知っている

 

こちらも新井氏の本です。

信頼と共感で成り立つ経済の仕組みを紹介します。

持続可能な資本主義――100年後も生き残る会社の「八方よし」の経営哲学 (ディスカヴァー携書)

 

こちらは、高橋氏の本です。

生産者と消費者をつなぐビジョンを掲げて挑戦する様が書かれています。

 

だから、ぼくは農家をスターにする 「食べる通信」の挑戦

 

こちらも高橋氏の本です。

地方創生という言葉がありますが、実は、都会のほうがより行き詰まっているという主張をされています。

都市と地方をかきまぜる 「食べる通信」の奇跡 (光文社新書)

 

SNSで共感を集めて商売繁盛されているのがゆうこすです。

おじさんにとっては知らなくてもよい人の1人かも知れません。(笑)

www.fukuikeita21.com

【5.これ読んで欲しい本!大募集!】

 

いつもは、自分が読みたい本ばかり読んでいますが、一度、このブログを見て頂いている皆様に、皆様が知りたい本、紹介して欲しい本をお伺いしてみたいと思います。

 

そこで、私に読んで欲しい本を募集したいと思います。

 

4月17日(金)までの募集期間で、ご希望が一番多い本を読んで書評を載せたいと思います。

 

遅くともGW明けには書評を掲載する予定です。

 

例えば、

今話題なので、中身をよく知りたい本。

気になっているが読む暇がなくて、読めていない本。

めちゃくちゃいい本なので、多くの人に知って欲しい本。

自分の人生を変えた本。

などなど、ジャンルは問いません。

 

ご希望の1冊をご応募下さい。

 

ご応募は、「ブックマーク」または下記の「コメントを書く」からお願いします。

 

たくさんのご応募お待ちしています!

最後までお付き合い頂きましてありがとうございました!